ブログトップ

uiny by nakamurayui

ものをつくりだす、uiny by nakamurayuiの日々のこと。


by uiny_7
プロフィールを見る
画像一覧

オヴジェについて

オヴジェについて


いよいよ明後日です。

今年一番のイベント、工房からの風。

明日は前日搬入。

大きな什器を設置してきます。


今日ほぼ、作品の梱包なとなどが終わりました。

まだちょっと制作するものもありますが。

(ぎりぎりまでやっちゃう、というかぎりぎりまでおわらない。)


今回初の試み、オヴジェ。

学生時代、コンテンポラリージュエリーを作っていたころ、pet object(持ち歩くオヴジェ、object)とというジャンルのものを制作したことはありますが、純粋に【飾る】ものというのは初めて作るかもしれません。

かも、というのはなんだかんだで学生時代から含めると18年ほど制作してるので記憶に無いものとかあるわけです。

記憶力が良い方なので多分合ってるハズ。


工房からの風のdirector's voiceでもちらっと触れていますが、4年前工房からの風に初めて出展させていただいた時にその頃始めて間も無い服の制作物もみて頂いて、装身具で応募したにも関わらず、服の展示もさせて頂きました。

その頃の服の展示といえば、自分で開催した個展などで何着か、多くて十数着展示するくらいだったので、不特定多数の方々に観てもらう場としてほぼデビュー、みたいな状態でした。

有難いことに、沢山の方々にみていただいて、装身具と変わらないくらい服も旅立っていってとても嬉しい体験でした。

そこから、服の作家、という印象も持って頂くことも多くなり、気づけば服の制作のウェイトもかなり大きくなっていきました。


私にとって装身具(彫金)の制作も、服の制作も大切なもので、どちらかを辞める、というのは頭に無くて、心の筋肉の使う場所が違う、という感覚で、腹筋したので、背筋しましょうか。みたいな感じです。

仕事にはしていませんが、絵も描きますし、お香も作ります。(お香は要望があったので最近ワークショップしたり、作ったお香は少量ですが希望の方には販売したりしてますが)

制作がひと段落すれば、じゃあ腕立てしましょうかねー、という感じで絵を描いたり、

そろそろ体をほぐしましょうか、という感じでお香を作ったりします。


そんな感じで“何かを作る”ということは生きる時間の中でとても必要なことなんだなぁと、自分の生き方を考える時によく思います。

息するみたいに必要なこと。

なんだと思います。


なのでバランスを取りたくて、もう少し装身具、彫金分野の制作のウェイトを増やしたいな、と。

その時に装身具だけではなくて、オヴジェも作りたかったなぁ、そういえば。と思い出したのです。


オヴジェですが、

振り返ってみると、作家活動を始めたときからぼんやりと作りたいなぁと思っていて。

高校生の頃から好きで良く読んでいた吉本ばななさんの小説で『ハチ公最後の恋人』というタイトルの本があって、その主人公の女の子の恋人がハチというんですが、インドから来た青年「ハチ」は、インドで日本人夫婦に捨てられた子で、インドの老夫婦にひきとられ、その中で、「将来、インド中のグルに会うため、修行にでる」と予言される。

主人公の女の子も祖母が霊能者でかなり特殊な環境で育ち、自分の生き方を全うするために生まれ育った環境から抜け出して社会に出て行く過程でハチに出会ってハチが修行に出るまでの間一緒に時を過ごすという話なのですが、

その中でハチが生計を立てているひとつの手段が、色んな素材、拾ってきたような石や、木や金属で置物のような、オヴジェみたいなもを作ります。

(確かめるために読み返してないので、私の記憶なのですが。)

それは依頼者にとってとても心の琴線に触れるものらしく、手にした途端、泣き出したり、はち切れんばかりに喜んだりする様が小説の中で描写されています。

なんかいいなぁ。

とその当時思ったんです。

私にはその描写がとても印象的で、その部分がずーっと頭の中にあって。

オヴジェ作りたいなぁ、と思った時にそのことをまた思い出しました。

そういうの作りたい。


なので、彫金の技術で金属のパーツを作ったり加工したり、子供のころに拾っていたサンゴとか、今までに骨董市とかでみつけた古いスピンドルとか、気になって購入してた石とか、作ろうと決めてから探しだした木や古いタイルとか、そういうものを組み合わせて今回のオヴジェは制作しています。

どんな形にしようとか最初から決めずに思いついた形をパーツに仕立てて、気になるなーとか使えるかも。と思ったものを家から探したり、骨董市でみつけてきたりして、材料をばーっと並べて、これとこれをくっつけるといい感じだな、という風に組み立てて、仕立てていっています。

装身具や服とはまた違った制作のプロセスでとても楽しかった!


そんなオヴジェがあのお庭でどんな風に風を起こせるかなーとどきどき、わくわくしています。


さて、あともうひとふんばり。

どうか佳い時間になりますように。


↓仕上がったオヴジェたち
e0164771_22095816.jpg

e0164771_22100017.jpg

e0164771_22100127.jpg

e0164771_22100322.jpg


[PR]
by uiny_7 | 2017-10-12 22:09 | 商品(アクセサリー) | Comments(0)